アウトサイダーズボックス第二幕の「イエメン モカマタリ」を飲んでみました。
イエメン モカマタリ の紹介
イエメン モカマタリ ってどんな豆?
定義
全日本コーヒー公正取引協議会が平成30年05月21日に発行した
「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約(平成30年5月21日現在)ー 公正競争規約施行規則 (別表2)産地、品種、銘柄の区分及び範囲の例示」
によれば、モカマタリは
「イエメンにて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。」
と定義されています。
ぼんやりと、もうちょっと細かい規定(「産地がイエメンのXX地方のみ」等)なのかなと思っていたので、これはちょっと驚きました。
イエメンってどこ?
アジアとアフリカの境界のアジア側、ここです、海を挟んでエチオピア(アフリカ)のすぐそばです。
どんな国?
世界最古のコーヒー文化と歴史を持ち、17世紀にはコーヒーの輸出(かの有名は「モカ港」から輸出)を開始した国です。
産油国が多い周辺のアラブ諸国に比べ、著しくGDPが低く*1失業率も非常に高い*2状態です。
2015年から内戦が続いており、さらには2023年にはイスラエルに関連する船舶に攻撃を加えるなど、情勢は安定していないようです。
*1 GDP
国名 | GDP(千万ドル) | GDP比率(対イエメン) |
イエメン | 18,424 | ー |
サウジアラビア | 1,067,583 | 約58倍 |
アラブ首長国連邦(UAE) | 504,173 | 約27倍 |
カタール | 234,218 | 約13倍 |
エチオピア | 159,747 | 約9倍 |
日本(参考) | 4,212,944 | 約229倍 |
ブラジル(参考) | 2,173,671 | 約118倍 |
コロンビア(参考) | 363,616 | 約21倍 |
*2 失業率
国名 | 失業率 |
イエメン | 17.61 |
サウジアラビア | 5.59 |
アラブ首長国連邦(UAE) | 2.97 |
カタール | 0.13 |
エチオピア | 3.42 |
日本(参考) | 2.60 |
ブラジル(参考) | 9.23 |
コロンビア(参考) | 10.55 |
イエメンのコーヒ産業は?
小規模農家がほとんどで、コーヒー専用の精製場がほぼないため、精製方法はナチュラル(天然乾燥)方式が一般的です。また、生産量も少ないようです。
国名 | 生産量(トン) | 順位 |
イエメン | 36,482 | 26 |
ブラジル | 3,172,562 | 1 |
ベトナム | 1,953,990 | 2 |
インドネシア | 794,762 | 3 |
コロンビア | 665,016 | 4 |
エチオピア | 496,200 | 5 |
タンザニア | 67,200 | 19 |
ケニア | 51,900 | 23 |
パプアニューギニア | 40,800 | 25 |
エルサルバドル | 30,653 | 27 |
イエメンのコーヒー豆の特徴は?
イエメンのコーヒーはエチオピアからわたってきたもののようで、エチオピアのコーヒーと似ています。小粒です。これは私見ですが、イエメンのコーヒー豆はエチオピアのコーヒー豆に比べ、品質のばらつきが大きいように感じます。
イエメンのコーヒー豆の味は?
独特の香り(いわゆる「モカコーヒー」の香り)と酸味があります。これは私見ですが、イエメンのコーヒー豆はエチオピアのコーヒー豆に比べ、酸味が弱く、独特の香りが強い(エチオピアよりもワイルドな感じ)ように感じます。
自分的にはどう?
私は、イエメンとエチオピアのコーヒーは大好きで、常備(多い時には数種類)しています。ただ、購入しているのは浅煎り(ミディアムくらいまで)ものほとんど(唯一深煎りを購入しているのが、粕谷哲さんのお店のエチオピアのみ)です。
飲んでみる
どうやって淹れようか?
最近はウェーブドリッパーを使う事が多いので、いつも通りウェーブドリッパー+46メソッドで淹れました。
項目 | 内容 | |
豆の種類 | イエメン モカマタリ(アウトサイダーズボックス第二幕) | |
精製方法 | ■ナチュラル □ウォッシュド □その他() | |
焙煎度 | □浅煎り | □ライト □シナモン □ミディアム |
■中煎り | □ハイ ■シティ □フルシティ | |
□深煎り | □フレンチ □イタリアン | |
購入店 | アウトサイダーズボックス | |
焙煎日 | 2024/03/?? | |
開封日 | 2024/04/26 | |
淹れた日 | 2024/04/26 | |
淹れた量 | ■280ml(300ml注ぎ) □450ml(500ml注ぎ) | |
豆量 | 20g | |
挽き方 | TimeMore C3 Pro 15クリック | |
ドリッパー | □クレバー □メリタ | |
□フラワー ■カリタウェーブ(銅製 燕WDC-185) □カリタウェーブ(ガラス 185) | ■46メソッド □その他 | |
□スイッチ | □ハイブリッドメソッド □その他 | |
メモ | ・豆のサイズや焙煎具合にバラつき(色が赤いものやこげ茶のものがあり、一部には表面に少しオイルが出ているのに表面に皺が残っている)がありますが、イエメンやエチオピアの豆はこんな感じが普通です。逆に、イエメンやエチオピアの豆で、妙にサイズが揃いすぎたり、この程度の焙煎度なのに色が揃いすぎていると、独特の味や香りが弱かったりします。 ・焙煎度は普段自分が飲んでいるものよりは少し深い感じ。丁度手元にあった普段飲んでいるイエメンの豆の焙煎度はこんな感じ。今回のものより焙煎度は浅いです。 |
飲んでみてどうだった?
『苦い!』
1口目の感想が、「苦い」でした。
熱い時には苦味を感じやすいので当然かもしれません。また、普段イエメンやエチオピアのコーヒーはあまり苦味のないものを飲んでいるので、そのつもりで飲んだので余計苦味を感じたのかもしれません。
ただ、苦いと言っても、深煎りコーヒーのような苦さではありません。それに、飲み込むと、モカ独特の香りが鼻から抜け、苦味も後を引かずにスッと消え、とても美味しいと思いました。また、少し冷めるとしっかり酸味も感じられ、私のような、酸味好きで苦味が苦手な人にも十分楽しめる味でした。
以上
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